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▼ フィリピン支援活動4日目 レポート１
- カテゴリー:御題目口唱
朝7時半にホテルを出発し、15分ほどで本門佛立宗遠妙寺ネグロス別院に到着。朝参詣をさせていただきスタートしました。ネグロス別院は、今でこそここまで整った施設になっていますが購入された当初は屋根や壁、床もボロボロだったそうです。それをご信者がひとつひとつ手作りできれいにされて今のような素敵な別院となったそうです。
御本尊がお祀りされている御戒壇も板張りだったのを布を被せられたり、イスや机もすべて手つくりされていると伺いました。
今回の台風30号ヨランダの影響では、別院の裏の境界線にしている竹垣が壊れてしまったそうです。今回の活動でこうした塀などを修復させていただくのかと思いましたが、境界線の立会いや塀の設計などまだまだ時間がかかり、やはりプロの仕事でなければならないと判断されました。
今回ネグロス島での主な支援活動は、被災された地域のご信者宅を中心に支援物資の配布と御助行をさせていただくこととなりました。
朝参詣の後、彰国師の資材調達組と御l助行・物資配布組に分かれて出発。御助行・物資配布組は、黒柳彰明師、アバヨン彰橋師、そして昨日合流した木村良尚師と私の4人とジャネットさんのおじさんが同行してくださりました。途中、マリセル・ペレスさんというその地域のリーダーが合流し6人での活動になりました。
フィリピンは、自然が美しく穏やかな国という印象ですが、治安はいいほうではないと説明がありました。特に日が暮れてしまうと強盗などが頻発するそうで、日本人が集団で集落を訪れることがわかるとすぐにターゲットにされるということでした。ですから、こうした訪問や御助行も予告なしで行かないと事前に連絡をしてしまうと襲われる可能性が非常にたかくなるのだそうです。
数ヶ月の間でも別院近くでレイプ殺人があったそうで、身のしきしまる思いでした。理由は、やはり貧しさが大きな原因でネグロス島はフィリピンの中でも最も貧しい島のひとつに数えられるそうです。パナイ島も貧しい島の部類に入るということでしたがそれでも米作が盛んな土壌で、ネグロス島よりは豊かだということでした。
国全体をみても産業としては第一次産業の米やサトウキビなどが多く、それも島によって自然環境が異なり島ごとに経済状況も変わるそうです。産業が少ないため仕事も少なく20代、30代以上の男性でも仕事がない方が多いのだそうです。国内でも貧富の差が激しいことも今回非常に印象的な部分で、都会のマーケットは、日本の大型ショッピングモールを凌ぐほどで生活用品はもちろんパソコンや車まで販売していました。スマートフォンやタブレット端末も普及していましたがこれも中間層以上の人だということで驚きました。
逆に、お宅をみても都市部は家のつくりがコンクリートの家も多いのですが、１・2分車で走るとトタン屋根で木造の家、特にネグロス島は竹作りのお宅が大半で、藁葺きやサトウキビの葉のようなもので屋根にしているお宅が非常に多く、こうしたところからも島の経済状況がわかるのだと教えていただきました。
今はまだましなほうなのだそうですが、8月9月で米やサトウキビを収穫して食料や収入が極端に減る時期には犯罪も増えるのだそうです。強盗や外国人の誘拐などもあると彰国師から説明があり、「油断しちゃいかんよ」と釘をさされました。
基本的には、みなさん穏やかで控え目、明るいけど人見知りが激しい人が多いのか、はじめは怒ってるるのかな？と思うくらい表情が硬いのですがコミュニケーションをとっていくとみなさん笑顔が素敵です。
話がそれましたが、こうした背景などがあり今回の台風30号ヨランダの被災で被災された方は、経済的、精神的にも非常に大きな影響を受けていると感じました。全体的な捉え方をパナイ島と比べると被害は少ないと聞かされていましたが、やはり訪問したお宅のひとつひとつとみていくと単純に判断できるものではありませんでした。
- 2013年11月30日
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